棟区・刃区とはそれぞれ、むねまち・はまちと読み、棟区は峰区ともいい、刀身のいわゆる峰側にある区を指します。
区とは刀身の刃側、棟側がなかごに向かってくぼんでいる部位のことで、柄に収まる茎と刀身の区から鋒に掛けての境界線です。
棟区は他の部位に比べると地味であまり注目を集めませんが、逆に知っていると日本刀の鑑賞がより楽しめるようになるはずです。
ただ、棟区ははばきによって隠れてしまう部位でもあるので、美術館や博物館で展示されていても必ず見られるとは限らないです。
それだけある意味鑑賞できる機会が貴重な部位なので、見ることができればラッキーですし、チャンスがあってじっくりと見ないのはむしろ勿体ないといえるでしょう。