若い年代に刀剣ファンが増えたということもあり、令和の時代では入りやすい刀剣の店も増えたそうです。しかし元々は非常に閉鎖的な世界だったと言われています。店の商品というと、普通は売り物をディスプレイとして並べて、分かりやすく値段をつけます。しかし当時は良い刀は店頭に出すことなく、見えないようにしまわれていたそうです。客がくると主人が出てきて、対応します。軽い世間話などをしながら、客の予算や買いたいもの、常連客になるかどうかなどを値踏みしているのです。イメージが悪いと思われるかもしれませんが、江戸時代から続いている商法になっています。もし相手がお金を持っていて馴染みの客になりそうであれば良い刀を出してきて、そうでなければ質の悪い刀を売りつけたそうです。もちろん全てがそうではないですが、珍しいことではなかったと言います。