新撰組の隊士「近藤勇」の所持刀が「虎徹」であったといイメージをもたれている方も多いかもしれません。専門家たちの話を垣間見ておりますと、近藤勇の刀は「虎徹」ではなかったという説が、やや優勢として捉えることもできるようです。実際には現代におきましては、ご本人に確認をとることはむずかしいのですが、歴史上の英雄たちがどんな刀剣を所持していたのかを探ることにロマンやドラマ性を感じる方々もいらっしゃるでしょう。歴史的な文献のなかで語られていることをすべて鵜呑みにしてしまうことはできませんが、英雄とされる歴史的人物たちは、後世において書き残された物語のなかで美化されたり、ドラマティックに繰り広げられる歴史的な展開が現代を生きる私達をときめかせる存在にもなり得るのです。