「刀掛け」は、日本刀をを横置きにしたり縦置きにしたりすることで主に武士たちが使用したものです。刀剣の一時的な収納や美的な美しさを求めるなかで作られたものであるとも考えられているようですが、その一方では武士たちがすばやく刀を抜くことが「刀掛け」のお役目ともされています。刀掛けに刀剣を納める際には、柄の向きによってその者の武芸への志が読み取れると言う専門家たちもいるようです。刀掛けに置かれた柄の向きによって、刀を抜き瞬時に相手を打つための動作に違いがみられることが理由として述べられているようです。刀掛けの位置は武士たちの所作を美しくみせるためにも重要な位置であるとも言われておりますが、刀の置き方1つでその者の心が読み取れることもあるのかもしれません。