刀剣と彫刻「樋」

刀剣のコレクションをする際に、刀身の彫り物に気づくことがあると思いますが、刀剣に掘られている彫刻にはそれぞれに意味があることがあるようです。「樋」は、刀身に彫られている溝のことを言うようですが、これは少しでも刀の重量を軽くするために掘られているものだと考えられています。すべての条件にこのような溝がみられるのかと言いますとそういったわけではなく、「樋」をほらない作品も決して少なくないようです。「樋」の 模様によって「棒樋」「添樋」「連樋」「腰樋」「二筋樋」などがあり、これらの彫刻の模様によって刀剣の風合いも生み出しているようです。このような刀身の彫刻は「樋」以外には、「梵字」「竜」などを掘ることがあるようです。「樋」は、刀の重量を彫られていると考えられていますが、「梵字」「竜」などの模様が彫られる場合は、信仰などが 深く関わっているのではないかと言われています。「梵字」とは、古代サンスクリット語の文字を言うようです密教において、梵字は、様々な仏を表すなどと言われ、刀剣をオーダーした所有者の仏に関する梵字が彫られているのだと考えられています。その他にも、和歌が彫られているものがあったり、絵などが彫刻として施されているようなものもあるようです。

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